液体状の防水材を塗ることで、防水層を形成していく塗膜防水。
一般的に建物に使用されるのはFRP系やウレタンゴム系が多く、シームレスな仕上がりが特徴です。
凹凸や複雑な形状などにも対応でき、現場が限られないので防水工法として広く採用されています。
定期的にトップコートを塗り替えることで、防水性を維持できるので、オススメの防水工法です。
塗膜防水の特徴
□ 継ぎ目のない完全な塗膜を形成するため、防水の信頼性が高い
□ 凹凸のある場所や複雑な形状の部位にも対応可能
□ 平坦で美しい防水層に仕上がる
塗膜防水材の種類
FRP防水
液体状の軟質不飽和ポリエステル樹脂に、ガラス繊維や不織布などの補強材を組み込み、下地に塗布してから硬化させることで、積層強化された被覆防水層を形成する防水工法です。
戸建住宅やマンションの屋上・ベランダ・バルコニーで多く採用されています。
ウレタンゴム防水
材料であるウレタンゴムは、主剤と硬化剤の二つに分かれており、この2つを現場で混ぜ合わせて、反応硬化させる防水工法です。
塗膜防水と言えばこの工法が一般的となり、様々な建物で採用されています。
アクリルゴム防水
アクリレートを主原料とするアクリルゴムエマルションに充填剤を混合した1成分系防水材で、外壁防水などに多く使われています。
外壁のひび割れ部に処理剤を使用して施工すれば、長期に渡るひび割れの再発防止や、ひび割れ部を目立たなくすることができます。
クロロプレンゴム防水
クロロプレンを主原料とし、充填剤を配合した溶剤系の防水工法。
柔軟性と接着性に優れているほか、日本の気候にも適しているため、耐候性が要求される場合などに使用されます。
ゴムアスファルト防水
アスファルトと合成ゴムを主原料とした、エマルション系の防水材で、塗布型と吹き付け型があります。
主に土木分野のトンネルや橋梁などで採用されています。