塗膜防水とは、液体状の樹脂や合成ゴムなどを下地に塗布し、硬化させることでシームレスな防水層を形成する工法です。 塗膜防水で使われる材料は、FRP系・ウレタンゴム系・アクリルゴム系・クロロプレンゴム系・ゴムアスファルト系の5種類。
それぞれ異なる特徴や用途を持っていますが、一般的に塗膜防水と言えば、FRP系かウレタンゴム系をイメージされる方が多いようです。
もっと見る
ガラス繊維強化プラスチックを活用した防水工法で、耐水性や耐蝕性、耐候性など多くの優れた性能を持つ防水層を形成します。
その施工性の高さから、近年大きな注目を集める塗膜防水の一つです。
仕上げ面であるトップコートを含めて、5層の防水層で形成されており、屋上やベランダ、バルコニーと幅広い場所で採用されています。
防水工事の中でも、比較的安価で施工できるため、現在行われている防水工事のほとんどが、このウレタンゴム防水を占めています。
ウレタンゴム防水は、2層・3層と重ねてからトップコートを施すため、ツルツルとした美しい仕上がりに。
また、液体状のウレタンゴムを使って施工するため、凹凸のある屋上などで多く採用されています。
シート防水は主に、塩化ビニル樹脂や合成ゴムなどで作られた防水シートを、接着剤やテープを用いて下地に貼り付けて施工する防水工法です。
一方で形状がシート状のため、凹凸のある施工箇所や複雑な形状には適していません。 マンションやアパートの外廊下・外階段など、比較的広い面積の場所に多く採用されています。
アスファルト防水は、アスファルトが染み込んだシートと専用の不織布を貼り重ねていく工法です。 耐久性が高く、防水工法の中でも歴史が古いため、最も信頼性が高いと言えます。
下地表面の上から積層するため、水密性に優れ、バラつきのない均質な防水層をつくることが可能です。 しかし施工中は臭いや煙が発生するため、周辺への配慮が必要となります。
シーリング工事はゴム状の材料を使って、サイディング同士のつなぎ目や、サッシまわりの接合部分の隙間を塞いだり、クッションの役割を果たすために行われます。
部材の隙間を埋めるシーリングに、もしもひび割れやちぎれが生じた場合、建物の躯体部分の腐食を招く原因となり、放っておくと大規模な補修工事が必要になることもあります。